「光コラボ」の利用者が、他の「光コラボ」へ乗り換えることを「事業者変更」と呼び、事業者変更する際の手続きに必要なのが「事業者変更承諾番号」です。
「光コラボ」とは、プロバイダや携帯キャリアなどの事業者が、NTTから設備を借りて運用している光回線のことで、サービス内容や料金などは光コラボ事業者ごとで異なります。
事業者変更が可能な主な「光コラボ」は以下の通りです。
「事業者変更」を行うと、今まで利用していた配線などをそのまま再利用するため、新たに開通工事を行う必要がなく、スムーズに光回線の乗り換えができます。
そこで今回は、光コラボ間の乗り換えに必要な「事業者変更承諾番号」の取得方法について徹底解説します。
- 「事業者変更承諾番号」とは?
- 「事業者変更承諾番号」の取得方法
- 「事業者変更」のメリット
- 「事業者変更」の注意点
- 「事業者変更」でよくある質問
「事業者変更承諾番号」とは?
「光コラボ」の利用者が、他の「光コラボ」へ乗り換えることを「事業者変更」と呼び、事業者変更する際の手続きに必要なのが「事業者変更承諾番号」です。
事業者変更承諾番号は「アルファベット1文字+10桁の数字」で構成されており、有効期限は発行日から15日間です。
有効期限が切れた番号は無効になるため、再発行が必要になります。
頭文字のアルファベットは、NTT東日本エリアなら「F」、NTT西日本エリアなら「T」と決まっており、数字の頭4桁は有効期限を示しています。
【事業者承諾番号の例】
- F0123456789:NTT東日本エリアで1月23日が有効期限
- T0123456789:NTT西日本エリアで1月23日が有効期限
事業者変更が可能な主な光回線は以下の通りです。
(光コラボ) | 事業者変更可能(独自回線) | 事業者変更不可能
---|---|
ドコモ光 SoftBank光 ビッグローブ光 @nifty光 楽天ひかり フレッツ光 | auひかり NURO光 コミュファ光 メガ・エッグ eo光 ピカラ光 BBIQ |
(光コラボ) | 事業者変更可能(独自回線) | 事業者変更不可能
---|---|
ドコモ光 SoftBank光 ビッグローブ光 @nifty光 楽天ひかり フレッツ光 | auひかり(KDDI) NURO光(SONY) コミュファ光(中部電力グループ) メガ・エッグ(中国電力グループ) eo光(関西電力グループ) ピカラ光(四国電力グループ) BBIQ(九州電力グループ) |
事業者変更が可能な光回線は、NTTから設備を借りた事業者が運用している「光コラボ」で、どの光回線へ乗り換える場合でも「事業者変更承諾番号」が必要です。
「光コラボ」から「フレッツ光」へ戻る場合も事業者変更扱いになります。
事業者変更が不可能な光回線は、それぞれ自社設備を利用した独自の光回線のため、上記の事業者変更が不可能な光回線に乗り換える場合は、新規申し込みが必要です。
「転用」と「事業者変更」の違いとは?
「転用」はフレッツ光から光コラボへ乗り換えることで、「事業者変更」は光コラボから光コラボ、またはフレッツ光へ乗り換えることをいいます。
- 転用:フレッツ光 → 光コラボ
- 事業者変更:光コラボ → 光コラボ/フレッツ光
「事業者変更承諾番号」の取得方法
「事業者変更承諾番号」は、契約している「光コラボ」の専用窓口から取得できますが、事業者変更事務手数料として3,300円がかかります。
契約した時期などにより無料で取得できることもありますが、基本的には有料です。
「事業者変更承諾番号」を取得する手順は以下の通りです。
主な光コラボの「事業者変更承諾番号」の取得窓口は以下の通りです。
光コラボ | 取得窓口 |
---|---|
ドコモ光 | 【Web】 ・オンライン手続きはこちら 【電話】 ・ドコモスマホ:151 ・一般電話:0120-800-000 受付時間:9:00~20:00 【ドコモショップ】 ・ショップ検索こちら |
SoftBank光 | ・電話:0800-111-6710 受付時間:10:00~19:00 |
ビッグローブ光 | ・電話:0120-907-505 ・スマホ:03-6479-5716 受付時間:9:00~20:00 |
@nifty光 | ・オンライン手続きはこちら |
楽天ひかり | ・電話:0120-987-300 受付時間:9:00~18:00 |
「事業者変更承諾番号」の有効期限は発行日から15日間のため、取得後は速やかに乗り換え先の光コラボにて事業者変更の手続きを行ってください。
有効期限が切れてしまった場合は、再度同じ手順で取得してください。
「事業者変更承諾番号」を取得したら、有効期限が切れる前に乗り換え先の光コラボにて事業者変更の手続きを行います。
申し込み時に、新規申し込み・転用・事業者変更の3つから申し込みタイプを選べるので、事業者変更を選択し「事業者変更承諾番号」を入力してください。
申し込みから最短で8日後に事業者変更は完了します。
事業者変更が完了すると、以前の「光コラボ」は自動解約され、新しく乗り換え先の「光コラボ」との契約が始まります。
契約は自動で切り替わるため、基本的にはインターネットが使えない期間は発生しません。
「事業者変更」のメリット
解約手続きが不要
事業者変更を行うと、乗り換え先の光コラボと契約が成立した時点で、乗り換え前の光コラボは自動的に解約されるため、個別に解約手続きを行う必要がありません。
手続きが少ないから乗り換えがラクだよ!
開通工事が不要
どの「光コラボ」も「フレッツ光」の設備を利用しており、事業者変更後も配線などをそのまま再利用できるため、光回線を乗り換えたとしても、新たに開通工事を行う必要はありません。
光回線を乗り換える場合、通常なら開通工事が必要なため、利用開始まで早くても1か月はかかりますが、工事の必要がない事業者変更なら最短8日で利用開始できます。
開通工事が必要な光回線に乗り換える場合、引越しシーズンなどで申し込みが混み合う時期だと、工事の予約がなかなか取れず、利用開始まで2~3か月かかることもあります。
また工事が不要のため、当然工事料も発生しません。
工事の必要がないから乗り換えがスムーズだよ!
「事業者変更」の注意点
解約金がかかる
2年契約や3年契約など、契約年数に縛りがある場合は、更新月以外で事業者変更を行うと解約金がかかります。
更新月は契約内容によって人それぞれ異なるため、ご自身の更新月がわからない場合は、契約している「光コラボ」に問い合わせるか、マイページなどで確認してみてください。
契約年数に縛りがない場合は解約金はかからないよ!
工事料の残債がある場合は一括請求される
開通工事料を「一括払い」で支払済みであれば問題ありませんが、「分割払い」にしていて完済していない状態で事業者変更を行うと、工事料の残債を一括請求されます。
またキャンペーンなどで工事料が実質無料になっている場合、分割払いの金額と同額を毎月割引く形のため、全額相殺前に解約すると残債の支払いが発生します。
「実質無料」ではなく「完全無料」の場合は文字通り工事料は請求されないよ!
月額料金は日割りにならない
事業者変更を行った月の月額料金は、乗り換え先の光回線は日割りになりますが、乗り換え前の光回線は1か月分が請求されます。
- 乗り換え前の光回線:日割りにならない
- どのタイミングで乗り換えても1か月分が請求される
- 乗り換え先の光回線:日割りになる
以上のことから、なるべく月末に事業者変更を行った方が、料金的にはおトクです。
ただし、事業者変更の切り替えが完了する前に月をまたいでしまうと、無駄に1ヶ月分の請求が来るため、事業者変更をする場合は、月末から2週間くらい前に手続きを開始するのが安全です。
月末から2週間くらい前に手続きを始めると安全だよ!
引き継げない電話番号もある
NTT加入電話で発番した電話番号は、光回線を乗り換えても引き継げますが、各光回線が提供している光電話(固定電話サービス)で発番した電話番号は引き継げません。
引き継ぎの可否を判断できない場合は、事前に乗り換え先の光回線に問い合わせてみてください。
引き継げるのはNTT加入電話で発番した番号だけだよ!
「事業者変更」でよくある質問
「事業者変更」に関するよくある質問をまとめました。
まとめ
「光コラボ」から「光コラボ」へ事業者変更する際に必要なのが「事業者変更承諾番号」です。
「事業者変更承諾番号」の取得は、契約中の光コラボの専用窓口から行ってください。
また事業者変更手続きには数日かかるので、有効期限に余裕のある「事業者変更承諾番号」を利用してください。